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エコロジカル・フットプリント(Ecological Footprint)

エコロジカル・フットプリントは、マティース・ワケナゲル氏らが開発した指標で、人間が自然環境に与える影響を「地球○個分」とわかりやすい形で伝えることができ、国連や国、自治体、WWF(世界自然保護基金)などの国際的なNGO(非政府組織)などで広く活用されています。

エコロジカル・フットプリントはどのように計算するのでしょうか? まず「人間の需要を満たすために必要な土地の総量」を計算します。食糧や木材、都市部の土地などの資源を人類に提供する面積や、化石燃料から排出されるCO2を吸収するために必要な面積を足し合わせるのです。

そして、それを「実際に利用できる土地と海の面積」と比べることで、地球の場合なら「地球○個分」という形で表現することができますし、国や地域など、さまざまな単位でエコロジカル・フットプリントを計算することができます。

世界のエコロジカル・フットプリントは、1970年代前半に「地球1個分」を超えました。2018年には1.75個。つまり、人間活動の規模は、地球の能力を75%も上回っているのです。世界中の人が日本人と同じ生活水準の暮らしを送るとしたら、2.91個の地球が必要になります。

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□参考:Global Footprint Networkのサイト(英語)

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