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2016.07.17

「社会進歩指標2016」発表 日本社会への評価は?

(The Social Progress Imperativeより)

「社会進歩指標」の最新版が2016年6月28日に発表されました。この指標は、GDPに代わる社会の幸福を測る方法として2013年から発表されているものです。今回は世界133カ国を対象に調査が行われました。

国別ランキングでは、上位3位が順にフィンランド、カナダ、デンマークで、このうち2カ国が北欧です。ほかにも上位にランキングされたスウェーデン(6位)、ノルウェー(7位)、アイスランド(10位)も含めて、北欧は世界で最も住みやすく、将来も進展が期待できる地域であると言えるでしょう。最下位は中央アフリカ。社会進歩指標が非常に低いとされる下位8位の国のうち最貧国は4カ国だけで、イエメンとアンゴラなどの中所得国も含まれていることから、経済的側面だけでは社会の幸福は測れないことが読み取れます。

日本は総合順位で14位(2015年版では15位)。評価の内訳を見ると、「人間の基本的要求」が3位(同5位)と引き続き高く、とりわけ住環境が整っていることに注目されました。「幸福の基盤」は10位(同20位)と順位を上げ、初等・中等教育が行き渡っていることが評価されています。一方、報道の自由と自殺率については改善が見られませんでした。「機会」は19位(同19位)にとどまりました。これは、移民や同性愛者を受け入れる社会的寛容性が低いことなどが挙げられます。

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