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2017.12.08

世界男女格差(ジェンダーギャップ)年次報告書:2017年は格差解消のペース失速

世界男女格差(ジェンダーギャップ)年次報告書:2017年は格差解消のペース失速

The Global Gender Gap Report2017
http://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2017.pdf

(世界経済フォーラムより)

世界経済フォーラムは、2017年11月2日、世界男女格差(ジェンダーギャップ)報告書2017年版(The Global Gender Gap Report2017)を発表しました。今年度は、世界144カ国の男女平等に向けた進捗度を、以下の4つの分野の14項目で算出しています。

  • 経済的参加と機会:労働力への女性の参加率、男女間の賃金格差、管理職などの男女比、専門的・技術的労働者の男女比など
  • 教育水準:識字率の男女比、小・中学校・高等専門学校入学率の男女比など
  • 健康と生存率:出生時性比、健康寿命の男女比
  • 政治的地位:国会での議席数の男女比、閣僚級の男女比など

分野別(144カ国の平均)では、教育と健康の両分野で、男女格差が95%以上解消されているのに対し、経済と政治の分野では依然として大きいままです。全体での男女格差は、68%解消されています(昨年の68.3%からほとんど変化がありませんでした)。トップ10では、新しい動きはなく、1位アイスランド、2位ノルウェー、3位フィンランドと続いています。日本は、「経済的参加と機会」で著しい進捗を遂げましたが、「政治的地位」での後退により相殺され、全体では65.7%の解消で114位でした。

報告書では、男女格差とその国の経済活動との強力な相関関係に注目しており、今年度は、産業全体での男女格差と性別に基づく職業や技術の不均衡の役割を、より詳細に分析しています。「競争力や包括性を維持したい国は、男女平等を国の人的資本の発展の柱に据える必要がある」と強調しています。

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