2016年世界幸福度指数:トップはコスタリカ、日本は58位
The Happy Planet Index 2016
http://happyplanetindex.org/resources/
(ニュー・エコノミクス財団より)
英国のシンクタンク、ニュー・エコノミクス財団は2016年7月19日、「世界の幸福度指数(HPI: The Happy Planet Index)」の2016年版報告書を発表しました。
HPIはこれまで、各国の平均寿命、人生の満足度、エコロジカル・フットプリントのデータを基に、「消費される環境資源量当たりに生じる人間の幸福の度合い」を評価してきましたが、今回の報告書ではこれらのデータに加え、平均寿命・満足度に対して各国内で生じる格差の大きさも評価基準のひとつとなっています。
今回、評価対象となった140カ国中トップに立ったのはHPIが44.7のコスタリカで、メキシコ、コロンビアがそれに続きました。コスタリカが1位になったのは今回で3回目です。米国はHPIが20.7で108位とふるわず、中南米やアジア・太平洋地域の国々が、GDPなどの指標では成功モデルと言われる欧米諸国をしのいでいることがわかります。
報告書は、こうした国々の順位が高いのは、これらの国の人々が自然環境にあまり影響を与えずに長く幸せな人生を送っているからだと述べ、特にコスタリカの人々は、エコロジカル・フットプリントが米国人のわずか3分の1にもかかわらず、米国人よりも幸福度が高く、平均寿命も長いことを指摘しています。
今回日本は、HPIが28.3で58位と2012年の45位から後退しました。平均寿命は83.2歳で香港に次ぐ2位、格差は9%とコスタリカの15%よりも低い結果でした。一方、満足度は10点満点中6.0(最高点はスイスの7.8)、そしてエコロジカル・フットプリントは5.0とコスタリカの2.8に比べて2倍近い数値となっています。
- この記事の原文はこちら(英語)
http://happyplanetindex.org/resources/ - 報告書:The Happy Planet Index 2016
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http://ishes.org/keywords/2013/kwd_id000761.html