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世界・日本の幸せニュース

英国スコットランドでは、日本同様、天敵のいない鹿が増え過ぎて、森林などの自然環境や生物多様性、農業などに悪影響を及ぼし、問題となっています。そのスコットランドで、管理目的で捕獲した鹿の肉を学校給食に利用したパイロット事業が2025年4月、英国の給食業界が選出する公共部門給食賞で2025年度の「最優秀サステナビリティ賞」を受賞しました。

受賞したのは、同年1月に野生の鹿肉を利用した学校給食メニューを国内で初めて提供し始めたアーガイル・アンド・ビュート・カウンシル(日本の県に相当する地方自治体)です。この事業は、カウンシル内にあるジュラ島で捕獲した鹿の肉を解体・加工するために島の住民が新たに立ち上げた会社との協働で実現しました。

実際に給食を食べる小学生たちも、持続可能な食について学んだ上で、メニューの試食や選定に参加しました。選ばれたミートボールとハンバーガーは、スコットランド学校給食栄養基準を満たすレシピで作られ、ジュラ島とアイラ島の小学校等6校の給食で提供されています。

今回の受賞を受け、同カウンシルのロス・モアランド財務・商務政策主担当議員は、「地元で捕獲された野生の鹿の肉ほどサステナブルなものはありません。空輸距離ゼロで栄養価や費用対効果が高い、まさに地産地消食材の好事例。何よりも、最も厳しく正直な批評家である子どもたちから好評を得ていることからして成功でしょう」と語っています。

同カウンシルは、今後、野生の鹿肉を使った学校給食メニューをカウンシル内外で普及していきたいと考えています。

(たんげ ようこ)

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幸せ経済社会研究所 主催「幸せと経済と社会について考える読書会」のご案内

日時:2025年9月19日(金) 18:30~20:30
会場:オンライン
●課題書:『面識経済 資本主義社会で人生を愉しむためのコミュニティ論』(著:山崎亮

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Quotational phrase

「成長に殺されるまで成長し、自分の葬儀代をさらなる成長として計上せよ」というルールからは卒業しなくてはならない。

ハーマン・デイリー(経済学者)

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※参考情報(幸せニュースより)
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