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英国政府は2025年9月25日、「地域への誇り戦略(Pride in PlaceStrategy)」を公表しました。これは、権限と資金を地域へ移し、住民主導で「地域への誇り」を取り戻すためのものです。
住宅・コミュニティ・地方自治担当大臣スティーブ・リード氏は「家庭の玄関先から見える光景は、政府を評価するバロメーター」と述べています。しかし英国の地域社会は、住民にとって重要な施設を失っています。例えば、パブは2009年以降、約11,000軒減少(約20%減)しました。
そこで、貧困に苦しみ社会インフラが脆弱な地域(75地区+追加の169地区)に10年間で最大2000万ポンドの資金を提供します。資金の使い道に関する意思決定は、「近隣委員会」に委ねられます。
その他、本戦略の基盤目標は以下のとおりです。
- 強いコミュニティ:人々が結束し、地域のレジリエンスを高め、地域への誇りと安全な生活環境を育みます。例えば、草の根のスポーツ施設への投資や孤独対策ハブを通じた支援を行います。
- 活気ある地域:全ての地域は、賑わいのある商店街や充実した施設、質の高いインフラを持つに値します。ここには、ファストフード店などの学校周辺の出店を地方自治体が阻止できる権限も含まれます。
- 主体性の回復:誰もが生活をコントロールし、地域の未来に発言権を持つべきです。そのために地域計画作成の支援などを行います。
この戦略は新たな統治手法のパイロット事業であるとリード担当大臣は述べています。
(新津 尚子)






































