幸せ研の活動について

幸せ経済社会研究所の歩みと、創出してきたもの

2019年

2019年は記録的な高温や台風等の強大化、豪雨、大洪水、大規模な山火事、深刻化する干ばつなど自然災害や異常気象の増加、顕在化するプラスチックゴミ問題等に対し、グレタ・トゥンベリさんの発言や世界の若者による気候ストライキなどが注目され、民間・一般の人の意識の高まりが表面化した年になった。

しかし、日本の持続活動の取り組みについては、化石賞を受賞するなど、積極的というにはまだ遠い。中でも、世界ではすでに1000を超える自治体が気候非常事態宣言を出しているが、日本では、ようやくその動きが始まったところだ。そこで、日本でも多くの自治体が気候非常事態宣言を出し、自治体としてできることを進めつつ、住民や他の自治体にも行動を呼びかける動きが拡がることを願って、「気候非常事態宣言」を出した自治体を紹介していくページをイーズに作った。石炭火力発電、原子力を含むエネルギー問題、SDGsの取り組み、プラスチック問題も引き続き注目していきたい。

明るい話題は地域づくりの取り組みだ。2018年3月に『地元経済を創りなおす――分析・診断・対策』という岩波新書を出してから、地元経済(地域経済)をテーマにした講演のご依頼をいただく機会が増えた。特にお手伝いさせていただいている3町(北海道下川町、島根県海士町、熊本県南小国町)では今年、イーズの「見える化ユニットチーム」を中心に、役場調達プロジェクト、産業連関表の開発、買い物と暮らし調査等を行うことができた。その3町の皆さんからこれまでの取り組みやその成果を、3月と12月に開催した「地域経済循環フォーラム」で発表いただいたところ、両フォーラムを通じて300名近い方に参加いただき、その学びを皆さんと共有することができた。引き続き、「大切だけれども、測定しにくいこと」を測るお手伝いを通じて、経済、社会、環境面におけるその地域独自の将来ビジョンを、地域の皆さんと一緒に考えていきたい。

2月21~22日NEFコンサルティング社(英国)と共同開発した新しいコース、「変化の理論(TOC)~なぜ、どのように変化が起こるのか」をチェンジ・エージェント社とともに開催
2月26日熊本県南小国町で一年間かけてお手伝いしてきた共有ビジョンと産業連関表の発表会が開催される
3月海外英国出張、NEF(New Economic Foundation)コンサルティングの「社会的インパクトを測る」トレーニングコースに参加。マンチェスター等視察。
3月15日世界で初めて青少年による一斉気候ストライキが行われ、125ヶ国・2083ヶ所で、150万人以上が参加
3月16日地元経済の創りなおしの取り組みをお手伝いさせていただいている、3町(北海道下川町、島根県海士町、熊本県南小国町)に集まっていただき「地域経済循環フォーラム」を開催
3月19日~8月15日新津研究員が企業や自治体の環境・CSR・サステナブル戦略に役立つ情報を提供するWEBサイト「おしえて!アミタさん」で、地域内での経済循環を高めるしくみについて連載コラムを執筆(全6回)
5月1日元号が平成から令和に改元される
5月1日英国議会が気候非常事態宣言を行う
6月6日出版『プラスチック汚染とは何か』(岩波ブックレット)
6月10日定例読書会90回を迎える
6月28日小野雄也研究員が静岡県で「地元経済を創りなおすー地域経済の見える化ー」について講演・ワークショップをおこなう
8月29日リーダーシップ開発セミナー「東洋思想から、リーダーとしての自分を振り返る「論語」編」(チェンジ・エージェント社主催)で枝廣が講師を務める
9月20日ニューヨークで開催される「国連気候アクションサミット(UN Climate Action Summit 2019)」を前に、世界各地で若者たちによる気候変動への緊急対策を求めてのデモ行進(Global Climate Strike)がおこなわれる
9月25日長崎県壱岐市が日本の自治体として初めて気候非常事態宣言を出す
10月1日プレスリリース株式会社下川シーズ設立
10月2~3日アル・ゴア氏が創設した「クライメートリアリティ」東京トレーニングが日本で初開催され、800名が参加
10月12日イーズのウェブサイトに日本の気候非常事態宣言自治体マップを公開
11月6日北海道・下川町によるトークイベントが東京で開催され、枝廣が登壇
11月22日定例読書会第95回 『子どもの貧困』著者の渡辺由美子さんをゲストにお招きして開催
12月5~7日環境の総合展示会「エコプロ2019」に、イーズがブースを出展。地方創生の取り組みを紹介する
12月6日「地域経済循環フォーラム~実践編~」をエコプロ会場で開催。熊本県南小国町、島根県海士町、北海道下川町の方々に登壇いただき、共有ビジョンの策定や地域産業連関表作成、買い物調査を経てどのような動きが出てきているのか等を話していただいた。
12月6日エコプロ展特設ステージ「SDGs×地方創生」の第2部「地域を変える、企業の力」に、イーズのアセスメント・見える化ユニットの小野研究員と新津研究員が登壇。イーズの取り組みについて発表した。

2018年

2018年は、1年前にはほとんど誰も予想していなかったほど、「海洋プラスチック問題」が大きく注目されるようになった年だった。また、自然災害の多い年でもあり、気候変動の影響を多くの人が身をもって感じた年だった。そのような状況において、政府や地域や企業など、さまざまなかたちでお手伝いをさせていただいている側から見ると、2018年は、「日本が遅まきながら、ゆっくりながら、ようやく正しい方向に進み始めた年」でもあったと考えている。

その一つの例が、エネルギー基本計画骨子案に「未来は予測できないもの」という言葉がはいったことだ。パリ協定を踏まえ、2050年までの日本の長期的なエネルギー政策を考える議論を行ってきた経産大臣主催「エネルギー情勢懇談会」では、地政学、地球温暖化、企業、技術・イノベーションの4点のテーマで専門家14名招聘し、インプットをいただき、それを元に委員・事務局と議論を進めた。これまでの政策は「未来は予測できるもの、決め打ちの未来」としてやってきたが、今回の情勢懇で招いたほとんどの有識者からは、2050年のエネルギーの予測はできないとの発言があり、議論の結果、骨子案に「未来は不確実である、という前提」が提言に入った。また、地域のエネルギー、分散化を国としても応援していく仕組みが打ち出された。これは大きな一歩だと思う。

また、企業においては、SDGs、ESG投資へ社内理解が大きく進んだ。企業の横並びの体制から、J-CLP、RE100などをはじめとする企業連合で対策を前に進める動きがでてきている。また、SDGsをリスクではなくチャンスだという思いでうごく企業も増えてきた。

2月に出版した『地元経済を創りなおす――分析・診断・対策 』では、地域の経済をしっかりと地域で回せるようになる未来に役立ちそうな、枠組みやツール、事例などを紹介することができた。お手伝いをさせてもらっている島根県・海士町、北海道・下川町、熊本県・南小国町をはじめ、各地の自治体や地域での「まちのビジョンづくり」や「地域経済を活性化するための取り組み」も、徐々にその成果があらわれ始めている。地元経済の現状を「見える化」し、地域経済の漏れ穴をふさぐ取り組みを重ねていくことで、地元の経済を創りなおしていくことができる。引き続き、「未来は地域にしかない」と信じて、地域の皆さんと一緒に取り組みを進めていきたいと思う。

1月29日熊本県阿蘇郡南小国町で講演、意見交換会
2月21日出版『地元経済を創りなおす――分析・診断・対策 』(岩波新書)
3月海外英国出張、NEF(New Economic Foundation)コンサルティングの「社会的インパクトを測る」トレーニングコースに参加。マンチェスター等視察。
4月10日エネ庁が2050年視点での長期的なエネルギー政策の方向性を検討するために設けた「エネルギー情勢懇談会」が終了(全9回)。大臣への提言のとりまとめをおこなう。
4月21日アースディ東京2018で谷崎テトラさんと「Local Shift is World Shift ~地球の明日を思う、地球の未来を考える」というテーマで対談
5月24日熊本県南小国町で第2回共有ビジョン策定委員会開催
6月イーズの「アセスメント・見える化業務支援」スタート
6月14日海外香港理工大学で開催された国際学会(International Society for Quality-of-LifeStudies)に参加。海士町の取り組みについて発表。
6月熊本県南小国町で第3回共有ビジョン策定委員会開催
7月26日オープンセミナースウェーデン在住、国際NGOナチュラル・ステップ・ジャパンの代表を務めた高見幸子氏をゲストに招いて「スウェーデンから学ぶ!持続可能な国づくり・まちづくり・人づくり」開催
7月30日新津研究員がきのえね会にて、『変化する社会と人々の「幸せ」:高度経済成長期から現在まで』と題し講演
8月枝廣が大学院大学至善館の教授に就任
8月1日定例読書会80回を迎える
8月3日「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略策定に向けた懇談会」の第1回会合が開催される
8月8日出版『アニマルウェルフェアとは何か―倫理的消費と食の安全』(岩波ブックレット)
8月23日幸せ研ニュースレター(英語版)配信スタート
9月2日「東洋と西洋の知の融合研究所」のウェブサイトオープン
9月6日北海道胆振東部地震、大規模停電が発生
10月22日レジリエンスの研究における業績と貢献が高く評価され、オーストラリアのブライアン・ウォーカー教授がブループラネット賞(旭硝子財団主催)を受賞
11月17日出版『人生のピークを90代にもっていく! ―折り返し地点から「死ぬまでハッピーな人生」をつくる ―』(大和書房)
12月14日見える化ユニットの小野雄也研究員が「『地元経済を創りなおす』ー地域内の循環経済を考える」と題し、姫路市のシンポジウムで講演
12月22日出版『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』(光文社新書)

2017年

世界では米国トランプ政権がパリ協定からの脱退に向けて動き、かたや、中国では再エネを大きく増やし、排出権取引市場も誕生するなど、米国不在の間隙を縫って、中国が環境分野でも世界における存在を増した1年だった。温暖化の分野では、アル・ゴア氏の「不都合な真実2」の映画・書籍が封切り・刊行され、悪化の一途をたどる温暖化の各地への影響を伝えるとともに、再エネの急増など、前向きの動きも大きくなっていることを示した。

日本では、いよいよESG投資がスタートし、取り組みの必要性を感じる企業が増え、SDGsブーム(?)の様相を呈した。他方、原発の位置づけをめぐる議論は進まず、再エネ賦課金の増大を押さえるべく、固定価格買取制度の太陽光発電などの価格が下げられ、世界に逆行して、いまだに石炭火力発電を増やす動きが続いた。2030年までのエネルギー基本計画ののちを考えるべく、8月にパリ協定を踏まえ、2050年まで時間軸を延ばしてエネルギーを考える「エネルギー情勢懇談会」が経産大臣の勉強会として立ち上がった。8人の委員のひとりとして、議論に加わるとともに、エネルギーをめぐる状況や懇談会での議論を伝える活動に力を入れた。

また、2020年の東京五輪に向けて、所属している「低炭素ワーキンググループ」が「脱炭素ワーキンググループ」と改名し、カーボンマネジメントの議論を進めたが、カーボンフットプリントの数値の発表が遅れている。畜産物を含む調達基準に関しても、世界のレベルに達しておらず、このままでは、ロンドン五輪やリオ五輪より「退歩」する恐れがある。東京五輪の次のパリ五輪は、パリ協定の都として、非常に力を入れて、レベルを引き上げようとしており、ロンドンとパリの間に東京が沈んでしまわないよう、もっと頑張らねばならない。

企業・業界団体等への講演、アドバイスやコンサルティングの提供、ステークホルダーとの対話支援などを続けるかたわら、島根県海士町、北海道下川町、熊本県水増集落、宮城県石巻市牡鹿半島などの地方創生のお手伝いを続けた。2030年のビジョンづくりをお手伝いしている下川町はSDGsを枠組みとして用いており、第1回ジャパンSDGsアワードの総理大臣賞を受賞した。

幸せ研の読書会は通算72回の開催となり、経済の仕組みや幸福の最新研究、地方創生などの書籍を課題書に、学び、議論し、深める時間を重ねた。本当の意味で地方を創生するには、しっかりした地域経済を取り戻すことが必須である。2年越しで準備をしてきた『地元経済を創りなおす』(岩波新書)の2月刊行に向けての執筆等の作業を終えた。掛け声だけではなく、どうやって地域経済を考え、分析し、取り組めば良いか、具体的な手法や事例を紹介しているので、どうぞお楽しみに!

1月17日~2月15日渋谷ヒカリエd47食堂で水増の八天狗定食を提供
1月26日新津研究員が緑の党主催「自治体議員バックアップセミナー」で、「漏れバケツ理論(地域経済の循環効果)・自治体の幸福度指標」 について講師を務める
2月2日プレスリリース9割の人が知らない「アニマルウェルフェア」 ~消費者の意識と行動が企業の動物福祉の取り組みを変える~
2月19日~22日海外シンガポールで開催されたシステムダイナミクス学会(SD学会)のアジア太平洋地域会議に参加。「持続可能な社会に向けて~江戸時代からの学び、アジアから世界への貢献」と題した基調講演を行う。
4月6日出版『変態する世界』(翻訳)
4月13日プレスリリースGDPが成長しつづけることは「必要」「可能」、ともに減少~経済についてのアンケート調査より~
4月23日新津研究員がコワーキングスペース チガラボ主催「チガラボTalk」で「地域経済と社会について」(漏れバケツ理論と海外の事例等)について講演
6月米トランプ政権がパリ協定からの離脱を発表
6月月刊誌『世界』」に「私たちの食べている卵と肉はどのようにつくられているか―世界からおくれをとる日本」と題し、アニマルウェルフェアについて寄稿
7月4日【丸の内de地方創生を考える】「地域経済再生のしくみ 英国トットネスの取り組みから考えるセミナー」開催
7月8日~9日宮城県石巻市訪問
7月18日定例読書会社会的合意形成のプロジェクトを進めている桑子敏雄先生をゲストに迎えて『社会的合意形成のプロジェクトマネジメント』を読む会開催
8月5日東京・青山ファーマーズマーケットで水増の八天狗トークセッションイベント開催
8月19日~21日東京都市大学枝廣研究室が水増でゼミ合宿開催
8月30日経済産業省資源エネルギー庁の「エネルギー情勢懇談会」スタート
9月26日定例読書会70回を迎える
9月29日研究所のアドバイザーであるデニス・L・メドウズ(ニューハンプシャ―大学 名誉教授)氏が、「KYOTO地球環境の殿堂」の第9回殿堂入り者に決定
9月29日「エダヒロのエネルギー情勢懇談会レポ!」ウェブサイトオープン
10月5日北海道の下川町でSDGs(持続可能な開発目標)を枠組みとした「2030年に向けた町のビジョンづくり」がスタート
10月13日出版文庫本『不都合な真実』
10月25日定例読書会大江正章さんをゲストに迎えて『地域に希望あり――まち・人・仕事を創る』を読む会開催
11月7日出版『不都合な真実2』(翻訳)
11月11日~12日「『しあわせの経済』世界フォーラム2017」開催。分科会「地域経済を取り戻す」に枝廣が登壇。
11月16日旭硝子財団主催シンポジウム「"分断からつながり"へ 変革する世界に生きる私たちができること」に枝廣がファシリテーターとして参加
11月17日映画「不都合な真実2 放置された地球」公開
11月24日新津研究員が「卵と肉はどのように作られているのか (アニマルウェルフェア)」(暮らしを考える会主催)について講師を務める
12月7日~9日東京都市大学枝廣研究室、エコプロ展出展
12月13日定例読書会「定常経済とないものはない」をテーマとした勉強会開催

2016年

英国がEU離脱を決め、米大統領選挙でトランプ政権が誕生し、世界ではパリ協定が早期発効するなど、大きな動きのあった1年だった。国内ではAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などの開発・実用化が進んで社会の各所で活用されるようになり、働き手の不足から働き方改革が具体的な政策として進められた年だった。幸せ研では、このような時代における幸せや経済、社会を考えるべく、これまでの幸福研究や経済に関する書籍のほかに、IoTやAIの動き、ワークシフト、仏教経済学なども課題書に取り上げ、視野を広げ、考えを深めた。ひきつづき、島根県海士町や、熊本県水増集落での地方創生の具体的な取り組みに関わった。エシカルというテーマの大きなトピックであるアニマルウェルフェアについても、海外・国内での取材や東京オリパラ委員会での提言、都市大でのゼミ活動などを通じ、取り組みを進めた。

1月「幸せ経済社会研究所を立ち上げて5年~これまでの歩みとこれからの役割」を公開
1月8日出版『データでわかる 世界と日本のエネルギー大転換』
1月19日オープンセミナー「<幸せの国・ブータンのこれまで、今、これから> ~ブータン王立経営学院 ソナム・チュキさんに聞く、ブータンの幸せ、経済成長、ジェンダー~」開催
1月21日定例読書会50回を迎える
1月23日清泉女子大学で開催された「もったいない学会」にて、新津研究員が「縮小社会における幸せ」をテーマに発表
2月~東京オリンピック・パラリンピック組織委員会「街づくり・持続可能性委員会」および「低炭素ワーキンググループ」の本格的な活動が始まる
2月17日東京都市大学枝廣研究室「CSRって何?~就職活動の新たな指標:企業×就活生 どちらも幸せになる理想の企業選び」セミナー開催
4月2日テーマ別読書会「いま身につけたい"集中力"セミナー~世界で採用されている集中力トレーニング法を学び、同時通訳・翻訳力で鍛えた"エダヒロ流"集中力コントロール術を手に入れる~」開催
4月14日熊本地震発生
4月28日~5月3日海外アメリカ:ポートランドでエシカルに関する視察
6月22日「熊本・水増集落×東京都市大・枝廣研究室×世田谷 こども食堂」開催
7月廃棄物資源循環学会誌に論文「社会を持続可能にするためのサーキュラー・エコノミー ――伝えること,つなげること――」が掲載される
7月7日オープンセミナー「クルミドコーヒーの影山さんと考える ―カフェからはじめる人を手段化しない"幸せ"な経済とは―」開催
7月13日雑誌『anan』にて、特集「anan流幸福論 幸せのルール。」のインタビュー取材を受ける
8月1日週刊『エコノミスト』の連載「第38回 福島後の未来をつくる」のなかで、新潟県柏崎市のエネルギー市民対話を紹介
8月島根県海士町「海士町魅力化ファシリテーター」に就任
8月20~22日東京都市大学枝廣研究室が水増でゼミ合宿開催
8月26・29日港区港区立男女平等参画センター「リーブラ」主催の「プレ就活生に送る『しあわせに働くための企業選びと働き方講座』」で新津研究員が講師を務める
11月15日世田谷区の「こども食堂」2か所で水増集落より寄付されたお米をつかった食事の提供がはじまる
11月21日定例読書会60回を迎える
12月8日東京都市大学枝廣研究室、アニマルウエルフェアに関する企業調査結果をまとめた『アニマルウエルフェアって何だろう? ―--企業調査アンケートの結果から』を公開
12月8~10日東京都市大学枝廣研究室、エコプロ展出展

2015年

地方創生の動きを受け、海士町や近江八幡市での地方創生総合戦略づくりのお手伝い、今後のキーワードとなる「レジリエンス」について、入門書の出版やシンポジウム、講演等を通じて発信と働きかけに力を入れる。春から東京都市大での研究室が始まり、18人のゼミ生と学外ゼミや「就活生の求める情報開示度ランキング」調査、エコプロ展での発表など、次世代を育てながらともに社会に働きかける活動を展開。同時に、定例読書会、テーマ別勉強会も継続、システム思考をわかりやすく伝えるドネラ・メドウズさんの書籍の翻訳、エネルギー転換に関するレスター・ブラウン氏の書籍の翻訳など。

1月30日出版『世界はシステムで動く』
2月~2016年春雑誌『通販生活』で連載スタート(全4回)
2月9日JFS「地域の経済と幸せ」プロジェクト・シンポジウム「生き残りにつながる地域の取り組みとは―地域経済・地方創生の視点から」共催
3月26日出版『レジリエンスとは何か~何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』
3月島根県海士町「明日の海士をつくる会」発足、アドバイザーに就任
3月近江八幡市「まち・ひと・しごと創生市民会議」発足、委員長に就任
3月18日定例読書会40回を迎える
4月レジリエンスに関するウェブサイト「レジリエンス向上委員会」をオープン
4月23日~
8月6日
テーマ別読書会「人口減少と地方創生」(全5回)開催
4月28日「レジリエンス・シンポジウム」開催
4月24日エダヒロの「100人に聞く 経済成長についての7つの質問」インタビュー、100人達成
6月24日JFS「地域の経済と幸せ」プロジェクト・オープンセミナー「荒川区幸福度(GAH)の考え方とは」共催
7月3日出版『大転換―新しいエネルギー経済のかたち』
7月15日東京都市大学枝廣研究室と異業種勉強会との合同ゼミ開催
7月27日福井県立若狭高等学校の「SSH 環境・エネルギー学会 in OBAMA」に参加
7月29日『大転換―新しいエネルギー経済のかたち』出版記念セミナー開催
9月9日~
12月3日
テーマ別読書会「レジリエンス」(全5回)開催
11月2~9日海外3回目のブータン訪問、第6回GNH国際会議に出席
12月~一般財団法人「ベターリビング」のブルー&グリーンプロジェクトで連載コラム「地球の未来を考える」スタート
12月8日出版『システム思考をはじめてみよう』
12月9日プレスリリース「就活生・学生が知りたい情報の開示度ランキング」発表(「地球と自分を幸せにする企業の情報の見つけ方」プロジェクトの調査結果を発表)
12月10~12日東京都市大学枝廣研究室、エコプロ展出展

2014年

定例読書会、テーマ別勉強会、映画上映会などを続けながら、柏崎市の「明日の柏崎づくり事業」最終年度の新しい産業のための連続勉強会、パタゴニアとの経済成長を再考するプロジェクト、福島での次世代育成プロジェクトを展開。Webサイト立ち上げやブックレット出版を通して、持続可能な経済としての"定常経済"の発信に力を入れる

1月NHKEテレ「東北発☆未来塾~エネルギーのチカラ~」放送(全4回)
1月10日「パタゴニアと共創で考える 経済成長を前提としない幸せのあり方とは~幸せ経済社会研究会@パタゴニア 東京・丸の内」スタート(全3回)
1月「100人に聞く 経済成長についての7つの質問」インタビュースタート
3月13日~
4月2日

特別勉強会ハーマン・デイリーの勉強会」(全4回)開催

4月柏崎市「明日の柏崎づくり事業」実行委員会、3年目へ
4月10日福島・高校生のためのオープンスクール(半谷エダヒロ塾)スタート
5月5~8日海外フランス・モンペリエでの第3回Resilience Conferenceで発表
5月15日特別勉強会「規模を大きくしない経済のあり方=定常経済について、ハーマン・デイリーへのインタビュー報告」開催
5月16日~
7月11日
テーマ別読書会「対話力を身につける」(全5回)開催
5月22日定例読書会30回を迎える
7月1日映画上映会『パワー・トゥ・ザ・ピープル~グローバルからローカルへ~』開催
7月24日~
9月26日
テーマ別読書会「合意形成力を身につける」(全5回)開催
8月1日「定常経済」について考えるウェブサイトをオープン(協力:旭硝子財団)、「定常経済」をテーマとした研修論文を募集
8月27日映画上映会『台北カフェ・ストーリー』開催
9月東京都市大学・環境学部教授に着任
9月29日シンポジウム「生き残りをかけて―柏崎の産業のこれから」(柏崎)開催
10月16日出版『アル・ゴア未来を語る―世界を動かす6つの要因』
10月20日明日の柏崎の産業を考える勉強会(第1回:再エネと市民ファンド)開催
11月4日明日の柏崎の産業を考える勉強会(第2回:農業)開催
11月13日第23回ブループラネット賞受賞者記念講演会でハーマン・デイリー氏と対談
11月21日明日の柏崎の産業を考える勉強会(第3回:地域づくり)開催
11月5日出版『定常経済は可能だ!』
12月3日明日の柏崎の産業を考える勉強会(第4回:共創プロジェクト)開催
12月5日プレスリリース「3人に1人は"GDP成長のジレンマ"(必要だが不可能)を感じている ―経済成長についての世論調査より―」発表

2013年

定例読書会やテーマ別勉強会、セミナーを継続しながら、柏崎市の「明日の柏崎づくり」事業のお手伝いを続ける

3月5日オープンセミナー「ブータンのGNHから何を学ぶか~その理論と現実」開催
3月15~17日海外オーストラリアのバイロンベイで開催された「幸せの経済学」国際会議に参加
3月24日第2回 「これからの柏崎とエネルギーを考える」シンポジウム(柏崎)開催
3月30日東北子ども未来公演 presented by JFS & 日本興亜損保「CARE WAVE AID -被災地の子ども達による【未来宣言3.11】-」実施
4月柏崎市「明日の柏崎づくり事業」実行委員会、2年目へ
5月23日定例読書会20回を迎える
7月1日ビジネス情報誌『エルネオス』 でコラム連載スタート
7月8日~
9月3日
テーマ別読書会「学習する組織を学ぶ」(全5回)開催
11月18日「池上彰さんと考える"これからの柏崎とエネルギー"~エネルギー情勢の現状とこれから、そして柏崎」(柏崎)開催
11月24日「エネルギーと産業・私たちの暮らしー日本、そして柏崎を考える」(柏崎)開催

2012年

ひきつづき毎週のように開催される資源エネ庁の「基本問題委員会」で25人の委員のひとりとして準備・発言しつつ、日本のエネルギー転換・対話による共創を推進すべく、「エネ女の集い」「エネ若の集い」を主催、「みんなのエネルギー環境会議」の活動に参加。柏崎市で「明日の柏崎づくり」事業の支援スタート。同時に、幸福や幸福度に関する内外での活動も展開。

(11月14日まで、月2~3回の頻度で「基本問題委員会」参加)

1月18日プレスリリース「アンケート調査:36%が「すぐに」、65%が「2050年には」原発をゼロにすべき~コストよりも安心・安全、未来世代を重視」発表
1月20日~
3月16日
テーマ別読書会「幸せ×経済×社会の時代の新しいビジネスモデルを考える勉強会」(全5回)開催
1月25日特別勉強会「アマルティア・センを学ぶ」【ゲスト講師:川本隆史氏/東京大学大学院教育学研究科教員】開催
1月29日「みんなのエネルギー・環境会議 広島」に参加
1月31日「女性の視点からエネルギーを考える~エネ女の集い」開催
2月4日「みんなのエネルギー・環境会議 若者編 in 京都」に参加
2月10日出版記念シンポジウム「レスター・ブラウン『地球に残された時間~80億人を希望に導く最終処方箋』」開催
3月17日「若者の視点からエネルギーを考える~エネ若の集い」開催
3月20日オープンセミナー「GNH(国民総幸福)~みんなでつくる幸せ社会へ」【ゲスト講師:草郷 孝好氏/関西大学社会学部教授、平山 修一氏/GNH研究所代表幹事】開催
4月~12月朝日新聞ジョブラボサイトで コラム「幸せ社会の経済学」を連載
5月13日定例読書会10回を迎える
5月15日~
7月10日
テーマ別読書会「自己成長と企業・組織運営と地域・社会づくりに役立つ心理学勉強会」(全5回)開催
6月9日「みんなのエネルギー・環境会議 原発とエネルギーと未来と in佐賀」に参加
6月10日「みんなの環境エネルギー会議 in若狭」に参加
6月柏崎市「明日の柏崎づくり事業」実行委員会スタート
7月20日出版『GDP追求型成長から幸せ創造へ』
7月17日特別勉強会「お金と経済の基礎について学ぶ」開催
8月4日~5日「エネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査」に専門家として参加
8月5日「みんなのエネルギー・環境会議」(東京)開催
9月7日プレスリリース「枝廣淳子、ブータン王国の『豊かさと幸福:新しい発展のパラダイム』に向けた国際専門家作業グループへ参加」発表
9月12日プレスリリース「幸せな地域へ!少なくとも22の自治体が「幸福度指標」を作成~47都道府県54政令指定都市等市区を対象とした調査結果」発表
9月13日・10月4日オープンセミナー「デニス・メドウズ氏との対話~成長の限界から40年たって」開催
9月28日~29日「これからの柏崎とエネルギーを考える」シンポジウム(柏崎)開催
12月11日~
2013年2月7日
テーマ別読書会「普及と行動変容につながるマーケティングの力をつける勉強会」(全5回)開催

2011年

1月に幸せ経済社会研究所を設立、読書会や勉強会、セミナーを始める。2ヶ月後の3.11後は、「みんなのエネルギー環境会議」、総合エネルギー調査会「基本問題委員会」のほか、エネルギーに関する情報発信や執筆、対話などの活動を続ける。

1月幸せ経済社会研究所を設立
1月25日プレスリリース「GDPに関する国民の意識調査」結果を発表
3月4日「設立記念シンポジウム」開催
3月11日

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故発生
被災地と原発事故に関する情報収集と内外への情報発信に注力

4月1日ガスエネルギー新聞で連載スタート
4月8日プレスリリース「日本の今後のエネルギーに関する国民の意識調査」結果を発表
4月下旬~5月上旬石巻GENで被災地支援活動
5月木楽舎(ソトコト)・ロハスクラブとの共同プロジェクト:「節電と幸せ」アイディア&エッセイコンテストを実施
5月21日「TEDxTokyo2011」でスピーチ
6月10日プレスリリース「震災・原発事故から3ヶ月たっての、日本の今後のエネルギーに関する国民の意識調査」結果を発表
6月11日首相官邸での自然エネルギーに関する「総理・有識者オープン懇談会」に参加
6月27日月1回の読書勉強会スタート。「第1回:『幸福の政治経済学』を読む」を開催
7月19日出版『私たちにたいせつな生物多様性のはなし』
7月22日「みんなのエネルギー・環境会議」設立記者会見
7月31日「第1回みんなのエネルギー・環境会議」(茅野)開催
8月1日出版『笑顔の国、ツバルで考えたこと』
8月18日特別勉強会「サルコジ報告を読む」開催
8月29日オープンセミナー「半農半Xという生き方~小さな農と天職と」【ゲスト講師:塩見直紀氏/半農半X研究所代表】開催
9月10日「みんなのエネルギー・環境会議 京都~国・地域のエネルギーのこれからを考える~」開催
9月22日~
11月25日
テーマ別読書会「対話の理論を学ぶ勉強会」(全5回)開催
10月7日特別勉強会「ブータンのGNHの基本思想と指標の構成を学ぶ」開催
10月3日経済産業省資源エネルギー庁総合エネルギー調査会「基本問題委員会」第1回会合(2012年11月14日まで、合計33回開催)
10月19日オープンセミナー「海士町に学ぶ地域再生の取組み」【ゲスト講師:阿部裕志氏/株式会社巡の環代表】開催
10月22日みんなのエネルギー・環境会議「これからのエネルギーを考えるために」(札幌)参加
11月20日出版『エネルギー危機からの脱出』
11月18日「みんなのエネルギー・環境会議」(東京)開催
11月30日特別勉強会「マックスニーフのHuman Scale Developmentを読む会」開催
12月7日出版『GNH(国民総幸福)-みんなでつくる幸せ社会へ』
12月14日オープンセミナー「キューバの防災と脱原発から学ぶ」【ゲスト講師:吉田太郎氏/キューバ農業評論家】開催

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