世界・日本の幸せニュース

Photo by Atul Pandey on Unsplash
https://unsplash.com/photos/silhouette-of-man-and-woman-kissing-during-sunset-w9a_bwtJl8c
「デジタルクリーンアップデー」をご存じですか? 今年は3月15日。この日にみんなで携帯電話やパソコンなどの「デジタルごみ(不要な動画や写真、メールなど)」を消去してCO2の排出を一斉に減らそう、という取り組みです。
なぜ、デジタルごみを捨てればCO2排出が減るのでしょうか? それはデータの保存やEメールの送信に大量のエネルギーが必要になるからです。
2022年には、約7000万台のサーバーがデータの保存に使用され、1台当たり年1~2トンのCO2を排出しました。そのデータの99%は過去10年間に生じたものです。今日の際限ないデータ消費を満たすために、世界中の太陽光パネルが発電する量の3倍の電力が必要とされています。また毎日3200億通のEメール、毎年62兆通のスパムメールが送信されており、それによって排出されるCO2は2000万トンに上ります。Eメール1通当たりのCO2排出量は4グラムになるのです。
「デジタルクリーンアップデー」はエストニアの市民運動「Let's Do It World」が発端となって世界に広まりました。2020年から開始され、今年で5年目を迎えます。これまで世界175の国・地域から約120万人が参加し、消去されたデータは1450万ギガバイト、年間3625トンのCO2排出を防ぐことができました。
この機会に、何気なくそのままにしていたデジタルごみを消去してみませんか? デバイスのパフォーマンスが向上し、温暖化防止にも貢献できる、一石二鳥のアクションとして期待できそうです。
(佐々 とも)