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世界・日本の幸せニュース

人間の豊かさをどう測るか:国連欧州経済委員会、ウェルビーイング測定の新たなガイドラインを発表

Guidelines on measurement of well-being
https://unece.org/info/Statistics/pub/407877

2009年の世界金融危機以降、人々の幸福や社会の進歩はGDPだけでは測れないという考えが世界で広まり、新たな測定方法が模索されてきました。その動きを受けて、国連欧州経済委員会は2025年9月、ウェルビーイングを測定するためのガイドラインを発表しました。

本ガイドラインは、既存の国際・国家のフレームワークを調査し、推奨する10つのウェルビーイングの分野と各分野を測る指標を提示しています。

調査したのは主に『スティグリッツ報告書』(ノーベル経済賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ他が執筆)『国連欧州統計家会議による持続可能な開発の測定に関する提言(the Conference of European Statisticians Recommendations on Measuring Sustainable Development)』『OECDウェルビーイングフレームワーク』『欧州連合(EU)統計局の生活の質指標』です。国家の取り組みとしてカナダ、ニュージーランド、日本などが取り上げられています。

推奨する10つの分野と指標の例

  • 主観的ウェルビーイング:生活の満足度、人生の意義と目的意識
  • 物質的生活状況:相対的所得貧困、経済的不安
  • 仕事と余暇:失業、余暇の時間
  • 住宅:住宅費の過重負担、エネルギー貧困
  • 健康:寿命、うつの症状
  • 知識と技能:中等教育終了、生涯学習
  • 身体の安全:犯罪率、殺人率
  • 社会的つながり:人間関係の満足度、孤独
  • 市民参加:政府の行動への発言、投票率
  • 環境状況:清潔な飲料水、熱ストレスへの暴露

なお、本ガイドラインは「この場所(国)の現在世代」のウェルビーイングに重点を置いていますが、「次世代」や「ほかの場所(国境を越えた関係)」のウェルビーイングにも参考として触れています。

(佐々 とも)

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「成長に殺されるまで成長し、自分の葬儀代をさらなる成長として計上せよ」というルールからは卒業しなくてはならない。

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