「定常経済」とは何か
定常経済とはどのようなものなのでしょうか? その定義や内容などを説明するほか、「定常経済」と聞いたときに、いくつか出てくる疑問などにも答えます。
Contents
- 「定常経済」の定義
「定常経済」とは、そもそもどのような経済なのでしょうか? 定義をみると、その本質がわかります。
- 従来の経済学における「定常経済」
定常経済という考え方は、何も新しいものではありません。アダム・スミスやジョン・スチュワート・ミルなどの古典派経済学者たちは「経済は成長した後、定常経済にシフトする」と考えていたのです。
- 現在の経済成長は "不経済成長" である
ハーマン・デイリーがよく口にする言葉です。経済成長が「不経済」とはどういうことなのでしょうか? 実は根っこに「どこまで成長すれば良いの?」の鍵があるのです。
- 経済成長とうまく行かない成長経済は異なる
「大不況の時は経済が成長せず、悲惨な状況になったではないか」と反論する人もいます。しかし......。
- 技術だけでは解決できない
「技術の進歩によって、永遠に経済は成長を続けられる」と考える人もいます。果たして、そうなのでしょうか?
- 「定常経済」での雇用は?
定常経済では雇用が失われるのでは?という不安の声を聞くことがあります。定常経済を主唱している人たちは、その逆だと考えています。どのように考えているのでしょうか?
- ハーマン・デイリーの「定常経済へシフトするために必要な10の政策」
「定常経済の必要性はわかったとしても、今の経済からどうやってシフトしていったらよいのだろう......?」ハーマン・デイリーの挙げる「そのために必要な10の政策」。世の中の動きをこれに照らし合わせて見てみるのも役に立つと思います。
- ハーマン・デイリー、「定常経済について語る」
定常経済という考え方に至った背景や、シニア/エコノミストとして勤めていた世界銀行での反応、定常経済とはそもそもどのようなものなのかなどについて、じっくりインタビューをさせてもらいました。その記事を岩波書店の『世界』2014年8月号より掲載しました。ぜひお読み下さい。